Type82 Kubelwagen (1940)


1938年、陸軍兵器局の依頼により、ポルシェは自身の作品であるフォルクスワーゲン・タイプ1をベースにした軍用車両の開発を手がけることとなりました。1939年に完成したタイプ 62と呼ばれる試作車で徹底した走行テストと改良が行われ、翌1940年にタイプ 82として正式に軍に採用されると、ヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン製造会社で量産が開始され、最終的には約10万台のキューベルワーゲンが製造されたといいます。

キューベルワーゲンに搭載されたエンジンは、僅か 985cc、24馬力ながら、小型軽量の車体を駆動するには十分で、83km/hの最高速度が可能でした。また、不正地走破性を高めるため、リア・アクスルにハブ・リダクションギアを採用しているほか、全てにおいて生産性を考慮した設計となっており、その後、多数の発展型が作られています。


この作品はハセガワ (Hasegawa) 1/24のプラ・キットを組んだものです。このキットは砂漠用のバルーン・タイヤとなっていますが、ハセガワからは数種類のキューベルワーゲンが発売されています。ストレスなくカチッと組みあがるハセガワらしい好感のもてるキットです。同じ1/24スケールでシュビムワーゲンの発売を期待したいところです。